はじめてのスマートホーム

モンタのスマートホームライフ
キャニー
キャニー

この間、家電量販店や住宅展示場でスマートホームって言葉を耳にしたよ。
よく知らないけど、もっと便利に暮らせるようになるんだって?

モンタ
モンタ

スマートホームって言葉が生まれてから10年近く経過しているんだけど、
確かにまだまだ浸透していないのが実情だよね…。
はじめて聞く人っていう人も多いだろうから、わかりやすく解説するね。

この記事では、「スマートホームって何?」「スマートホームで何ができるようになるの?」といった疑問や、「スマートホームをはじめてみたいけど、どうすればいいの?」という声にお答えしていきます。

スマートホームとは?

モンタ
モンタ

スマートホームを一言で表すなら、「家電や設備をIoT化した住宅」だね。

キャニー
キャニー

あー、それ!「IoT」って言葉もよく聞くけど、いまいち意味がわかってないんだよねぇ…。「IT」とか「ICT」とかとは違うの?

スマートホームの「スマート」とは、IoT化のことを指しています。
IoTとはInternet of Thingsの略語で、様々なものをインターネットに接続することを意味する言葉です。一昔前までインターネットに接続できる機器はパソコンと携帯電話ぐらいでしたが、IoT化が進んだ今では車や家電、ゲーム機、時計など、あらゆるものがインターネットとつながるようになりました。IoT化の恩恵は皆さんも肌身で感じていると思います。スマホ、いまさら手放せないですよね?

スマートホームは、家電や設備など家のあらゆるものをインターネットと接続し、快適な暮らしを実現する住宅です。現時点では黎明期といったところで、一般に普及しているとは言えない状況ですが、近い将来スマートホームが住宅のスタンダードとなることは間違いないと思います。

スマートホームのネットワーク図

IoTとよく似た言葉に「IT」と「ICT」がありますね。

  • IT(Information Technology)
    コンピュータやアプリケーション、ネットワークなどの情報技術そのものを指す言葉。
    ICT、IoTを実現するための基礎となる技術。
  • ICT(Information and Communication Technology)
    メールやSNSなどインターネットを活用した通信技術で人々をつなげる技術を指す言葉。
    IoTは「物」に、ICTは「人」に焦点を当てている点が違います。

スマートホームで何ができるようになる?

現在のスマートホームにできること

キャニー
キャニー

で、家電や設備がインターネットにつながるとどんなことができるようになるの?

モンタ
モンタ

家電や設備によってできることは違うけど、まとめるなら
便利で快適で安心かつ省エネな暮らしが送れるようになる」かな。

家電・設備のIoT化によってできるようになることは、大きく分けて以下の4つです。
スマートホームでは、これらの機能を組み合わせて運用することで、
利便性・快適性・安全性・省エネ性の四拍子がそろった暮らしを実現します。

情報取得・情報発信

設備がインターネットにつながっていることで、Webページなどを検索して情報を取ってきたり、逆にサーバーに対してデータを送信することが可能です

モンタ
モンタ

インターネットを通じてシステムのアップデートも行えるから、
機器を買い替えることなく、新しい機能が使えるようになったりするよ。

キャニー
キャニー

スマート洗濯機は、洗剤の残量が少なくなったら自動で発注しておいてくれるんだって!洗剤がなくなってから注文したんじゃ間に合わないから、ありがたいね。

遠隔監視・遠隔操作

設備がインターネットにつながると、同じくインターネットにつながっているスマホともつながります。専用のアプリを使えば屋外にいても家電や設備を操作することができます。

モンタ
モンタ

例えば、帰宅する前にエアコンを稼働させておけば、
帰ってから「暑い・寒い」といった不快な思いをしなくて済むよね。

キャニー
キャニー

外出先でも玄関の施錠ができるし、監視カメラ映像の確認もできるから
防犯面でも安心だなぁ~!

一括管理

複数の設備をスマホ一台で管理することができます。住宅によっては、専用のタブレットやモニターなどが備え付けられているところもあります。

モンタ
モンタ

HEMS(ヘムス)は知ってる?住宅設備の電力使用状況を監視できるシステムだよ。
どの設備の消費電力量が多いのか一目でわかるから、電気代の節約につながるんだ。

キャニー
キャニー

照明やカーテンみたいに家に複数個ある設備が、まとめて操作できるのは便利だね!

機器連携

ネットワークを介して、複数の設備間で情報をやり取りすることが可能です。これを利用すれば、居住者による操作がなくても、機器同士で連携をとって自動で動く、止まるといったような制御を実現できるようになります。

モンタ
モンタ

例えば、温度計とエアコンを連携させれば、室温が一定以上になったら冷房をかける、というような制御が実現できるよ。

キャニー
キャニー

Alexaみたいなスマートスピーカーで色々な家電が操作できるのは
IoT家電同士が連携しているおかげなんだね。

将来的にできるようになること

キャニー
キャニー

…でもさ。さっき説明してくれたことって、あくまで「IoT家電・IoT設備でできること」だよね。スマートホームだからできることって何なのさ?

モンタ
モンタ

…鋭い指摘だね。確かに、現在スマートホームと呼ばれているものは、IoT機器の寄せ集めに過ぎないね。でも近い将来、住宅内のすべてのIoT機器を統合運用管理するシステムが出てくると思うよ。家が司令塔になってIoT機器を動かすイメージかな。

スマートホームの定義は冒頭で説明した通り、家電や設備をIoT化した住宅とされているのですが、現状ではこれらのIoT機器がバラバラに動いており、スマートホームと呼べるほど住宅としての一体感があるわけではありません。

この原因の一端は、IoT機器の通信規格が統一されていないことにあります。2022年に、Google、Apple、Amazonが中心となってMatterというスマートホームの通信規格が整備され、将来的に世界標準になるといわれています。通信規格が統一されれば、様々IoT機器がより高度な連携をとることが可能となります。

スマートホームの通信規格Matter

また、これらのIoT機器の連携は、生成AIが管理するようになると予想されます。現在はユーザーが手動で設定していますが、生成AIが「いい感じ」になるよう家電や住宅設備をコントロールしてくれる未来が実現するはずです。

スマートホームの始め方

まずはWi-Fi環境を確認しよう

キャニー
キャニー

自宅をスマートホーム化すれば便利で快適な生活が送れるんだね!
早速はじめるぞ~!…さて、どの家電や設備をIoT化しようかな?

モンタ
モンタ

おーっと、その前に家のWi-Fi環境は確認した?
スマートホームを実現する前提条件だよ。

家電や住宅設備をインターネットに接続するにはWi-Fiが必要です。今時、Wi-Fiが通っていない住宅の方が少ないとは思いますが、スマホのキャリア回線しか使用しない方や高齢者世帯の場合、Wi-Fiを契約することから始める必要があります。

今ではコンセントに差すだけで使用できるWi-Fiもあるため、工事費などがかからず手軽に導入できます。Wi-Fiの選び方などは別記事で紹介するので、参考にしてください。

また、既にWi-Fiが通っている家であっても、電波強度の確認は必要です。スマホを家のWi-Fiにつなげて、スマート家電やIoT設備を導入したい部屋までWi-Fiの電波が届いていることを確認しましょう。電波が届いていない場合でも中継器を設置することで解決できます。こちらも別の記事で解説します。

IoT化する家電・住宅設備の選び方

スマートホーム化をはじめるにあたり、どの家電・設備からIoT化しても問題はありません。
ただし、スマートホームの効果を最大限発揮させるのであれば、以下の点に注意して選択することをおすすめします。

メーカーはなるべく統一する

これは現在スマートホームが抱える最大の課題ともいえる点ですが、基本的にアプリはそのメーカーの機器専用です。つまり、A社のアプリではA社の製品しか操作・管理できない、という点に注意が必要です。(※複数のメーカーの機器を操作できるアプリも登場しつつありますが、オールマイティなものはありません。アプリの操作可能機器を確認しましょう。)

そのため、複数のメーカーのIoT機器を導入してしまうと、メーカー毎に別のアプリを立ち上げて操作する必要があるため、一括管理の利点がなくなってしまいます。
Alexaなどのスマートスピーカーを使えば、複数のメーカーの機器でも一括操作は可能ですが、スマホでの状態確認や屋外での操作のしやすさを考えると、少なくとも同一の家電・設備についてはメーカーを統一しておくのが無難です。

製品のメーカー毎にアプリが異なる

スマートホームで実現したいことを念頭に置く

やみくもに家電・設備のIoT化を進めても、かかった費用に見合う価値を実感するのは難しいです。まずは、どんな暮らしを実現したいかを考え、その目的に合ったスマートホーム化を進めていくのが良いでしょう。別の記事で目的別におすすめのIoT家電を紹介しているので参考にしてみてください。

事例①:家事の負担を減らし、時間を有効活用したい


事例②:家族の安心を大切にしたい

事例③:高齢の親世帯を見守りたい

事例④:心地よく暮らしたい

まとめ

以上、スマートホームについての解説でした。

家電や住宅設備など、あらゆるものがインターネットにつながったスマートホーム。
日本では、まだまだスマートホームやIoT家電に対する認知度は低く、普及も進んでいませんが、
うまく使いこなせば、手放せなくなるほど便利で快適な生活が送れます。

①Wi-Fiの電波強度を確認する
②機器のメーカーはなるべく統一する
③実現したい暮らしに合わせて機器を選ぶ

この3点にさえ注意すれば、誰でも簡単にスマートホームを構築できます。
皆さんも早速体験してみませんか?

本ブログでは、IoT家電の製品紹介や便利な使い方、小ネタなどを随時発信しています。
スマートホーム化で困ったことがあれば、ぜひ参考にしてください。

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