
最近は残業で帰るのは遅いし、朝は眠いし、土日は掃除、洗濯、買い物 etc.
全く自分の時間が取れないよ!もう全部モンタやってよ!

なんで僕が…。それならスマート家電を使ってみたら?
全部は無理でも、悩みの一部はそれで解決できるかもよ。

えー?スマート家電とかって高いじゃん…。
それに今ある家電はどうすんのさ、捨てんの?もったいなくない?
一人暮らしって大変ですよね。
仕事も家事も全部自分でやらなきゃいけない。仕事が終わって疲れ果て、家に帰ってやることは飯と風呂と睡眠だけ。それすらままならない人もいるかもしれません。朝はギリギリに目覚ましをかけて朝食も取らずに出勤し、土日はたまった食器と洗濯物を片付け、家の掃除に追われる日々…。
スマート家電を使えば、こういった家事の負担が軽減されますが、得てしてスマート家電は高いもの…。買うのがためらわれる気持ちもよくわかります。
スマート家電の価値は多岐にわたるため、金銭面だけで損得勘定できるものではありませんが、
この記事では、名もない家事を含めた日常生活における作業をどれだけ削減できるかで費用対効果を算出し、一人暮らしでも十分に費用対効果が高いスマート家電に絞って紹介します。
時間はタダじゃない!一人暮らしこそスマート家電を活用せよ!
突然ですが、皆さんは自身のお給料を時給換算したことってありますか?
固定給であっても歩合給であっても、総所得を総労働時間で割った金額が時給とみなせます。
あなたの1時間にはそれだけの価値があるということです。これは家事をやっている時間も例外ではありません。
つまり、あなたよりも安い時給で家事を引き受けてくれる人がいるなら、お金を払ってでも任せてしまったほうがお得ということになります。その「家事を引き受けてくれる人」というのがスマート家電・時短家電なのです。
確かにこれらの家電は安くないですが、それが生み出してくれる時間の価値を換算すれば、意外と悪くない選択肢なんです!
こんなに⁉スマート家電が生み出す時間
それではさっそく時短家電を紹介していきましょう!
ロボット掃除機
最初に紹介したいのが「ロボット掃除機」。スマート家電の代表格であり、一人暮らしの必須アイテムとも呼べる代物です。


これは持論だけど、ロボット掃除機とコロコロさえあれば掃除は事足りるよ。
紙パック式もコードレスも買ったけど、今では使わなくなっちゃった。
ロボット掃除機の費用対効果
ちょっと前までロボット掃除機は10万円近くする製品しかありませんでしたが、最近では3万円程度で購入できるお手頃な製品が増えてきました。
私が使用しているロボット掃除機RoboVac 30C Maxも24,900円です。
(※現在は終売しており後継モデルが同様の価格帯で販売されています。)
Eufy RoboVac G30 | Anker Japan 公式オンラインストア
それではざっくりと費用対効果を見積持っていきます。
紙パック式掃除機を1万円、ロボット掃除機を3万円、その他消耗品類も合わせたコストで計算します。掃除機がけの所要時間は、部屋の広さや掃除の細かさによっても変わりますが、ここでは1回15分と仮定します。なお、後述しますが、カーペットの上などはロボット掃除機が立ち入れないため、コロコロがけなどを別途行う必要があり、その分の所要時間も組み込んで計算しています。
するとなんと、ロボット掃除機に支払う時給はわずか171円という計算になりました。

ロボット掃除機は時給171円で掃除を引き受けてくれるんだね!
これなら掃除はロボットに任せて、僕は違うことに時間を使おうかな。
項目 | 紙パック式掃除機 | ロボット掃除機 |
---|---|---|
価格 | 10,000 円 | 30,000 円 |
耐用年数 | 8.5 年 | 6 年 |
消耗品類 | 紙パック 150 円/月 | バッテリー交換 4000 円×2回 ブラシ交換 2000 円 |
トータルコスト(年間) | 3,000 円/年 | 6,700 円/年 |
掃除頻度 | 2 回/週 | 1 回/週 |
掃除の所要時間 | 15 分 | 5 分 |
掃除で消費する時間(年間) | 26.0 時間/年 | 4.3 時間/年 |
ロボット掃除機に支払う時給 | ー | 171 円 |
引用元:掃除機の寿命は毎日使うと平均何年?ダイソンやコードレスはバッテリーが影響 | 片付けや掃除のコツ裏技情報サイト【家事NAVI】
ロボット掃除機のグレードについて

あ、でも待った。この結果は廉価モデルで計算したものだよね。性能は大丈夫?
やっぱり上位モデルを買った方がいいのかな…?

iRobotやAnkerなどの製品であれば、廉価モデルでも十分な性能を持っているよ。
時短という観点で見れば、廉価モデルの費用対効果が最も高いんだよ。
確かに、各社の上位モデルにはカーペットの上も掃除できる機能が備わっていたり、ゴミ回収ステーションが付属したりしていて、便利ではありますが家事時間の短縮という点ではそれほど寄与しません。
ちなみに、10万円の上位モデルを購入した場合、時給換算すると590円という結果となります。費用対効果は下がりますが、自分で掃除機がけをするよりも効率的であるという点は変わりません。
以下の点に留意すれば、廉価モデルでもキレイな家を維持できますよ!
- 廉価モデルの多くは、部屋中をランダムに走行するため掃除ムラが発生することがありますが、掃除回数を増やすことでカバーできます。週2~3回稼働してあげれば、家の中でほこりを見かけることはなくなります。
- 廉価モデルは吸引力や段差を乗り越える能力が控えめなため、カーペットの掃除はあまり得意ではありません。カーペットの上は気になったときだけコロコロで掃除するほうが手っ取り早いです。
スマート照明
続いて紹介するのは「スマート照明」です。遠隔で照明をON/OFFできる他、明るさを変えたり、色味を変えたりできるものもあります。照明は家の雰囲気を決める重要アイテムなので、


いやいや、さすがに照明をつけたり消したりする時間を節約しても
たかが知れているでしょ!

スマート照明の使い方は点灯・消灯の自動化だけじゃないよ。
明るさを変えられる調光機能を使えば、すっきりと目覚められるようになるんだ。
忙しい朝の時間を有効に活用できるようになるよ!
朝、アラームが鳴って目が覚めたが、睡魔に勝てずスヌーズをかけてもうひと眠り…
皆さんは毎朝の起床に四苦八苦していませんか?二度寝はある意味、起床という行為に時間を消費しているとも取れますよね。こんなとき、スマート照明を使うとサーカディアンリズム(体内時計)が整い、すっきりと目が覚めることができるので毎朝の5分が時短できるというわけです。
スマート照明の費用対効果
早速、スマート照明の費用対効果を見てみましょう。
比較するのは、8畳用のシーリングライト。スマート照明はSwichBot社の製品を想定しています。
計算するとスマート照明に支払う時給はわずか21円となりました。言い換えると毎朝の目覚めをわずか2円でサポートしてくれる、という計算になります。

忙しい朝の5分が有効活用できるだけでも十分価値があるけど、
朝気持ちよく起きられるという点もうれしいよね!
項目 | 普通の照明(LED) | スマート照明(LED) |
---|---|---|
価格 | 4000 円 | 7500円 |
耐用年数 | 13年 | 8年 |
トータルコスト(年間) | 308 円 | 938 円 |
二度寝で消費する時間 | 5 分 | ー |
トータル消費時間(年間) | 30.5 時間 | ー |
スマート照明に支払う時給 | ー | 21 円 |
引用元:スマートライトとは【仕組み・寿命・選び方・タイプ別おすすめ10選】
スマート照明のグレードについて

うーん、スマート照明っていっぱいあるんだなぁ。
価格も幅があるけど、どれを選んだいいんだろ…。

調色機能がついていれば、スマート照明が活用できるシーンが増えるけど、
とりあえず起床のことだけを考えるなら、調光機能があれば十分だよ。
機能として「調光」と書かれている製品を選びましょう。調光とは明るさを変えられる機能のことを指します。調光が無段階に行える製品の方がよりすっきり起きやすくなるためおすすめです。
なお、コストは高くなりますが、調光機能に加えて調色機能を持っているモデルは、睡眠導入や集中力UPにも有効です。時間の有効活用という点では、どちらを選んでも高い費用対効果が期待できるので、予算と目的に合わせて選んでください。

なお、既に通常のシーリングライトを取り付けている方は、わざわざ買い替える必要はありません。
その代わりにベッドランプを設置して、その電球をスマート照明するだけでも十分効果がありますよ。
スマートプラグ

スマート家電の費用対効果が高いことは分かったけど、今ある家電を買い替えるのはもったいないよ。それに、スマート家電で置き換えられないものもあるし…。

ものを大事に使う精神は大切だよね。
スマートプラグを使えば、今ある家電をスマート家電っぽく使うことができるよ。
スマートプラグは、コンセントの形をしたスマート家電で、遠隔で通電と遮断が行える製品です。
物理スイッチを持った家電と組み合わせれば、疑似的に電源を入切することができます。
使い方はアイデア次第ですが、例えば間接照明と組み合わせて「夕方暗くなったら電気をつけて、寝るときに消す」といった活用方法があります。これはスマート照明でもできることですが、照明が複数ある場合、スマートプラグの方がコストパフォーマンスに優れます。
その他、こたつや電気ケトルと組み合わせれば、起床前に稼働させてスムーズに朝を迎えられますね。
スマートプラグの費用対効果
スマートプラグは使用方法の自由度が高く、費用対効果を一概に算出できませんが、
ここでは、上で紹介した2つのケース(間接照明との併用、こたつ)を想定して計算してみます。
スマートプラグは1口1500円程度で購入可能です。
寿命に関する情報は見つかりませんでしたが、私が使った限りでは3年以上は持ちます。
時短効果ですが、間接照明と組み合わせた場合は1日20秒、こたつは冬季のみ1日5分と仮定すると、
照明との組み合わせでは時給250円、こたつとの組み合わせでは時給50円という結果になりました。

うーん、間接照明との組み合わせは250円かぁ。決して悪い数字じゃないんだけど、
ロボット掃除機やスマート照明と比較すると費用対効果としてはいまひとつかな…。

確かに先に紹介した2つの家電と比べると費用対効果は見劣りするかもね。
でも、使い方によってはもっと効果が出せるし、なにより価格が安く大量に導入できるから、合算したときの時短効果はかなりものになるよ。
使用用途 | スマートプラグ+間接照明 | スマートプラグ+こたつ |
---|---|---|
価格 | 1500 円 | 1500 円 |
耐用年数 | 3 年 | 3 年 |
トータルコスト(年間) | 500 円 | 500 円 |
時短効果 | 20 秒/日 | (11~2月のみ) 5 分/日 |
時短効果(年間) | 2 時間 | 10 時間 |
スマートプラグに支払う時給 | 250 円 | 50 円 |
スマートプラグのグレードについて

選ぶポイントとしては、口数と定格電力、安全装置の3つかな。
用途に合わせて選択してね。
スマートプラグには、口が複数あり、それぞれを個別にコントロールできる製品があります。ただ、多くの場合、価格が口数に応じて増加するため、あまりメリットはありません。1口タイプのプラグを複数個購入したほうが使い勝手がよく、故障リスクも低減できるのでおすすめです。
また、定格電力は必ず確認してから購入しましょう。ヒーターなどの消費電力が高い家電を動かしたり、タコ足で分岐させる場合には、合計の消費電力が定格電力を超えないよう注意してください。装置が発熱した場合、電流を遮断する安全装置がついている製品の方が安心です。
スマートスピーカー


スマート照明をつけるときはこのアプリ、スマートプラグをつけるときはこのアプリ
…って、使い分けがめんどくせーよ!どうにかならないの!?

スマート家電を複数導入したら、スマートスピーカーも合わせて導入するといいよ。
声で操作できるようになるから、アプリを開いて操作する手間が削減できるよ。
さて、これまで紹介したスマート家電はじめ、複数のスマート家電を導入していくと、
メーカーによって使用するアプリが異なるため、操作が煩わしくを感じてくると思います。
そのフェーズに突入したらスマートスピーカーを導入してみましょう。1台でほぼすべてのスマート家電を操作できるうえ、声で操作できるため非常に簡便です。
スマートスピーカーの費用対効果
スマートスピーカーが削減するのはスマート家電を操作する時間なので、少々マッチポンプな感じもしますが…、とりあえず費用対効果を計算していきます。
スマートスピーカーはAmazon Echo Popを想定します。プライムデーなら4500円で購入可能です。
スマート家電を操作するのにかかる時間は、ショートカットを使った場合で3秒、アプリを立ち上げた場合で10秒といったところでしょうか。平均をとって7秒、1日に2回操作すると仮定して計算します。
スマート家電が1つだけしかない場合は、スマートスピーカーの時給は634円ですが、スマート家電が増えるにつれて時給は下がっていきます。

僕はスマート家電が3つを超えたあたりから、スマートスピーカーを導入したよ。
定型アクションを設定すれば、複数の機器をまとめて操作できてとっても便利!
スマート家電の数 | 1個導入した場合 | 3個導入した場合 | 5個導入した場合 |
---|---|---|---|
価格 | 4500 円 | 4500 円 | 4500 円 |
耐用年数 | 5 年 | 5 年 | 5 年 |
トータルコスト(年間) | 900 円 | 900 円 | 900 円 |
時短効果 | 7 秒/回 × 2 回/日 | 7 秒/回 × 6 回/日 | 7 秒/回 × 10 回/日 |
時短効果(年間) | 1.4 時間 | 4.2 時間 | 7.1 時間 |
スマートスピーカーに支払う時給 | 634 円 | 214 円 | 127 円 |
ちなみに、計算には含んでいませんが、スマートスピーカーには以下のような時短効果もあります。
スマート家電と併用しなくても、十分
- Bluetooth接続が不要で、アプリも立ち上げずに音楽が流せる。
- スマートスピーカーからスマホへ発信できるため、家でスマホをなくしてもすぐ見つかる。
- ニュースや天気予報を、他の作業をしながら流し聞きできる。

僕はよくスマホをどこに置いたかわからなくなるんだけど、一人暮らしだと他のスマホから電話をかけて鳴らすこともできないから、2番の機能は魅力的だな~。
スマートスピーカーのグレードについて

どのモデルでも時短効果は同じだから、費用対効果だけで決めるなら廉価モデル一択だね。ちなみに、Amazon Echoはプライムデーでセール価格になるから、時期を選んで購入しよう。
スマートスピーカーは上位モデルになると音質が強化されたり、画面がついたりしますが、スマートスピーカーとしての機能は同じです。スマート家電のコントローラーとして購入するのであれば、廉価モデルで十分でしょう。
まとめ
時短のためのスマート家電はいかがでしたか?
時は金なりとは言いますが、損得勘定をするときって時間の価値を忘れがちですよね。
食材を100円安く買うために30分離れたスーパーに行く、みたいな話。
自分の時給より安く時間が買えるなら、積極的に買って自己投資や休息に費やしたり、はたまたアルバイトや残業で稼いだほうがいいと思いませんか?
スマート家電は時間を買う方法の1つです。そして今回ご紹介したように、意外と安く時間を売ってくれるんです。うまく活用して、自分の暮らしを豊かにしていきましょう!
あとがき
この記事では「スマート家電」に絞って紹介しましたが、時短家電という括りであれば他にも色々ありますよね。個人的には食洗器なんかは費用対効果が高いんじゃないかなと思っていて、一人暮らし向けの小さい食洗器の購入を検討中です。実際に使用して効果があれば、この記事に追記しようと思います。
レビューしてほしい時短家電があればコメント欄に記載してもらえると嬉しいです。
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